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間伐材はB級品ではありません。

最近、まちなかで買い物をしていると、「国産材ヒノキでつくりました」、「〇〇産の木材をふんだんに利用しています」といったキャッチコピーと共に、

「間伐材を使っています」という単語を目にすることがあります。

みなさんも同じように目にしたことがあるのではないでしょうか。

でも、そもそも「間伐材」ってどういう意味なの?と思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「間伐材」について簡単にご説明したいと思います。

 

 

 

間伐とは?

まず、「間伐」とは林業分野の言葉です。

木を育てていく時に、木と木の間があまりにぎゅうぎゅうになってしまうと、大きく成長できなくなってしまいます。

via:林野庁HP

そんな時に、トマトの苗を間引くように、木と木の間を空けるために成長が鈍い木を切り倒します。

この作業を「間伐」と言います。

そうすることで、光がしっかりそれぞれの木に届くようになり、枝も横に大きく広げることができ、太い立派な木を育てることができます。

 

 

間伐材とは?

間伐材は、「間伐」によって切り出された木を板などに加工した木材のことです。

 

基本、山で木を育てる時は建築の材料として使えるように、幹の直径を大きく、出来るだけまっすぐに育てようとします。

だから、間伐材といっても建築の材料として使いづらいというだけで、トマトの間引きとは違って、色々なものに利用することができます。

木のおもちゃなどの木工品や割り箸、アロマオイルなど身近なものに多く使われています。

via:東京・森と市庭

 

間伐材を使った商品を買うということは?

 間伐材を使うということは、森でせっかく育てた木を上手に使うということです。

 

間伐材というとなんとなく質の悪いもの、B級品と感じている方もいるかもしれません。

でも、建築の材料としてはB級品かもしれませんが、その他の木を使った商品では、決してB級品ということはありません。

 

幹が細いということをうまく活用したり、曲がっていることで木本来の生き生きとした生命力を感じられたりと、とらえ方次第で価値は全く変わってくるのではないかと考えています。

間伐材を使った商品を買うということは、山で木を育てている人たちにお金が入るようになるということで、日本の森・山が守られるということです。

ですから、間伐材を使った自分の生活に合った商品をぜひ買ってみてください。

 

 

飯南・縁の森 森脇

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