森林大国・日本
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中学校のとき、社会の授業の中でこんな問題があった気がします。
問|日本の国土の面積のうち、森林面積は何割程度でしょうか。
答|7割
この時は、ただ暗記するだけでなんとも思っていませんでしたが、
よくよく考えると7割ってすごいですよね。日本のほとんど森林って感じですもんね。
via:森林・林業学習館
世界と比べても、OECD加盟国のうち、日本は世界3位の森林率を誇っています。
まさしく『森林大国・日本』といった感じです。
via:林野庁
日本の木材自給率は4割
森林大国・日本なんですが、日本の木材自給率は実は4割です。
ここ10年連続で上昇してきていて、頑張っているのですが、まだ半分以下なんです。
こんなに森林が回りにあるのにもったいないな、なんでなんだろうと素朴に思いますよね。
via:日本林業調査会
残りの6割は他の国から輸入しているわけですが、その輸入量って世界からみたらどれぐらいなんだろうと調べてみたら、
製材したものは、世界の輸入量ランキングで見ると、中国、アメリカ、イギリスに次いで、世界第4位でした。
結構驚きの順位ですよね。世界的にみてもかなりの木材を輸入しているということです。
via:林野庁
実際、日本の伝統的な障子戸を作っておられる建具屋さんでも、アメリカ産のヒバを使っていたり、
由緒ある大きな神社でも、材料にアメリカ産のツガを使っていることがあるみたいです。
やっぱり、日本は森林に覆われているから、日本の伝統的な神社や障子戸は木がたくさん使われてできているんだなと感じていても、実はアメリカ産の木材が使われていた。
なんてこともあるということです。
森林輸入大国・日本
こういった状況を知ってしまうと、『森林大国・日本』というよりは、『森林”輸入”大国・日本』なのかもしれないなと感じてしまいます。
でも、今はアメリカ産の木材を使ってつくられている神社だって、障子戸だって、昔は日本の身の回りにある木材を使ってつくられていたと思います。
伝統文化というものは、身の回りにいっぱいあるものをどうにか使えないかと知恵を出し合って、長い年月をかけて、どんどん蓄積され、熟成されていってできていくものではないかと、私は考えています。
森林が身の回りにたくさんあったから、木材を使った日本らしい文化がたくさん生まれてきたのではないでしょうか。
だから、こういった日本の伝統文化を守っていくためにも、身の回りにある地域の山を十分に使って、守っていかなければいけないのだと改めて思いました。
飯南・縁の森 森脇