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東京からひとり、飯南へ。

ここまで縁森風土記をちょこちょこと投稿してきたわけですが、今回は僕のことについて少し書いてみようと思います。

東京から地方へ移住を検討している人、地域のまちづくりに興味がある人の参考に少しでもなれば幸いです。

 

たまに実家のある東京に帰って、前日まで渋谷のスクランブル交差点を自転車で横切っていた自分が、24時間後には、見渡す限り緑しかない山の中を車で飯南へ向かっていると、どこか不思議で、同じ時間の流れの中にいるのかとさえ感じます。

via:シブヤ経済新聞

 

そんな全く違う環境の飯南に来て、1年半が過ぎようとしています。

 

 

 

東京からひとり、飯南へ

 

まず、僕が飯南に移住するまでのことについて書きたいと思います。

 

僕は、東京工業大学院の建築学科で建築デザインについて学んでいました。

 建築のデザインを学ぶ中で、「その地域にとって本当に必要な建築ってなんなのだろう?」と考えるようになりました。

幼い頃に、親の仕事の関係で地方を転々としていて、地域の文化、歴史、デザインみたいなものに触れる機会が多かったのがきっかけだったのかもしれません。

 

そんな中で出会ったのが森林を中心としたまちづくりを行なっている(株)トビムシという会社でした。

地域にとって本当に必要な建築について考えるには、建築の主な材料である木について、地域の林業について、もっと考えなければならないのではないかと思い、就職することにしました。

 

就職してから1年後、(株)トビムシがつくった地域商社・(株)飯南・縁の森の現地担当となり、移住することになりました。

 

 

 

移住して感じたこと

 

移住が決まった時は正直不安な気持ちもありました。

ひとりでこれほどの田舎に住めるのだろうか、現地担当ひとりで仕事をやっていくことができるのだろうかと感じていました。

 

はじめの2、3ヶ月は飯南での暮らし方も分からず本当に苦労しました。

でも自分を奮い立たせて、積極的に地域の色々な場に参加することで、地域の人とのつながりが徐々にできてきました。

 

そうすると、知り合った人が誰かを紹介してくれたり、興味ありそうなことを教えてくれたり、野菜をくれたり、東京では感じたことがない人の温かさを感じました。

 

 

 

自分で生み出していく楽しさ

 

移住して一番良かったと思ったことは、「自分で生み出していく楽しさ」かなと思います。

人口4500人ほどの町では、やはりないものはない。東京のように、人、もの、ことなどにあふれている状況ではありません。

コンビニは町内に一つしかないですし、遊びに行けるような美術館、ショッピングモールもありません。

 

だからこそ、自分で欲しいものは作るし、遊びを考えるし、人に積極的に会いにいくし、そういった自分から生み出していくこと、それこそが田舎の楽しさなのかなと感じます。

そうすると、自分の本当に興味があることが分かってきたり、本当に必要なものが分かったり、シンプルで健全なさっぱりした暮らしをすることができている気がします。

 

 

 

正直、全てが全てハッピーな状況ではもちろんありません。でも、今はこの生活がとても充実しているなと感じます。

 

移住に関して悩まれている方も少なくないかと思います。

僕で良かったらいつでも相談にのりますので、お気軽にコメントくださいね。

 

飯南町でお待ちしています。

飯南・縁の森 森脇

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